2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

見上げると 大きな木蓮の花が、いくつもいくつも咲いている。 薄桃色の柔らかな筋の入った花は その枝で支えきれないのではと思うほどぼってりとしている。 目を下へ向けると 山吹がその枝を弓なりにして、 蝋燭の炎のような黄色い蕾を一杯に灯して差し出し…

美味しい静けさ

窓を開けると、少し冷たい風が触れる。 柔らかな日差しにふんわりと撫でられる。 本日の染井吉野は3部咲き。 来週あたりのお花見は、 ちょうど花吹雪が綺麗な頃かもしれない。 ぼんやりと日向にいると 体の中からじわじわと暖かくなってきて、とろんとして…

シンシアさんの魅力

母が、やけに喜んでいる。 今日、北海道からシンシアさんが到着したのだ。 フランス生まれの小柄なシンシアさんは、ジャガイモさんだ。 バターを絡めて焼いたりすると、ほっくりごっくり。 メークイーンのような舌触りと、 お芋のうまみがきゅっとつまってホ…

強風に目をやられたら

昨日から、突風が日本中を蹂躙している。 友人からはあの突風に負け、 「空いた時間にスカートを買い直しに行っちゃった」などと電話が入る。 強風なのだから、ズボンにしておけばいいのにな、と、 思いながらも女の子だなと思わずくすりと笑ってしまう。 そ…

さあさあ、春がやってくる!

強い風に押されて 雨粒がバラバラと小石のような音を立てている。 窓の側にいると 雨粒が思っている以上に大きな音を立ててぶつかってきてドキリとさせられる。 大粒の雨は窓ガラスにぶつかって幾筋もの流れをつくって落ちていく。 天気予報によれば明日、 …

知られたくはないのだけれど・・・

知られないほうがいいのだけれど 知られなさ過ぎると潰れてしまう 予約が取れなくなるのは困るけど・・・・ なんとはなしに、ひょいと入ったお店が 意外とおいしかったり、雰囲気がよかったりすると 通ってしまう そして、仲のよい友人にだけこっそり教える…

決して飲まない怪しい薬

昼間、あんなに強く吹いていた風が 夜になるにつれ凪いでしまった。 やっぱり風が春を連れてきていたのか、夜になるとぞくぞくと冷える。 冷えるけれども、冬の寒さでもない。 とても寒いのに、空気の中にどこか昼間の暖かさの残滓が残っている。 2日寒くて2…

サクラサケ!

ここしばらく、 お日様の光で温められてきたアスファルトが濡れている。 春と冬とが綱引きをしている最後の時に立ち会っているような気がする。 春に満たされていた空気の中に、また冬の気配が感じられる。 暖かくなり、寒くなり、 段々と季節は姿を変えてゆ…

政治の世界の情報は・・・

2月の暮から、衆議院のメール配信を受けている。 全くわからないことだらけだけれど 少しは知りたいと思ったから。 ほんの1週間・2週間のことだ。 1日、2日おきにメールは私の元にやってくる。 最初は、「ほうほう、こんな会議が明日はあるのね。政治家…

ひねもすという生き物

昨日の天気で温まった地熱のせいもあるのかどうか、 昨日より今日が暖かい。 まだ軽いコートが必要な陽気だけど 歩くたびにくすくすと笑いたくなる。 コートも早く冬から春へ。 天気予報は、今日より明日が暖かだと言う。 ぬくぬく、ぬくぬく。 春一番の昨日…

お昼寝日和。春めいて

目覚めたら、春が来ていた。 まだ、桜の咲く気配も無いのに 駅はいつもより混んでいた。 みんな、 「このいい天気、家に引きこもってなんていられない!」 と思っているのじゃないかしら? 同感、同感。 暖かくなると、心が弾む。 心が弾むとついつい笑みが…

まつげの長短

夕刻になると、 途端にもう一枚羽織りたくなる。 まだまだ寒い。 3月3日、桃の節句。 どこのお家の軒先でも、 満開なのは桃ではなくて梅の花。 節句は太陰暦との対応するもの。 本当の今日はいつなのかしら? と、調べてみると。 今日は旧暦2月の4日。 …

大人と子供と

雨に濡れて黒々と照るアスファルトに ぬいぐるみのような犬が 軽やかな足取りで 濡れそぼった栗色の巻き毛から ぼたぼたと水滴を落としていく。 乾いたところなんて見当たらない道の上。 ふわふわとした足が水溜りに入る、飛ぶ、水玉を飛ばす、お腹から水を…