2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ナメクジ日本、モンゴル北京

少し前こと。 正月の家族旅行で祖母が一目惚れした地球儀が届いた。 直径が50cm程の大きさで、表面には猫目石や紅水晶などの石が 国境線で区切られるかたちで張られている。 石の厚みはとても薄いらしく、ひんやりとした手触りから思う重さよりも随分軽…

トンボの錯覚

いつもより早い時間に目が覚めた。 気がつくと、カーテンから漏れる朝の陽射しが強くなっていた。 カーテンの脇や裾がギラギラとするほど、日中の暑さが予想されて カーテンを開くのに躊躇する。 思い切って開けてしまえば、そんな気持ちも吹き飛んでしまう…

そっと見掛ける

最近よく通る道。 ちょっと前まで ジャスミンの白い花の群れがどこかの家のベランダから垂れ下がり 甘い香りをさせていた。 少し前の晩。 中東のどこか出身のような男性が、真っ白な花の群れの前で目を閉じて深々と息を吸い、 沢山の花の中からこっそり一枝…

初夏

強くなった日差しを木々の葉が弾くと、鈍い金属のような不思議な光り方をする。 椿科の艶々とした葉っぱなどを見ていると、 植物にとって油の乗り切った季節というのは今なのではないかと思う。 風が、若葉の間をすり抜けて行くと、パラパラ、ざわざわと、音…

少年法改正について②欠如した視点

子供は幾つになったら責任能力を持てるのだろう。 人を形作っていくのは一体なんだろうか。 環境だろうか、資質だろうか。 全てで、そして、それ以上だろうか。 私が現在目を通しているメディアは、少年法改正案について、 年齢を下げれば良いわけではないと…

少年法改正について

最近、どの新聞を見ても、少年法改正案について取り上げていることが多い。 2000年に16から引き下げられた 現在の刑罰対象年齢開始の14歳を、それ未満に引き下げるという話だ。 少し前には与党案の「おおむね12歳以上」という表現に 「おおむね」…

幹事の結婚

5月1日。今日はまた雨。 秋や冬と違い、 この季節は土の匂いに混じって 青々とした草の香りや、藤や茉莉花の甘い匂いがする。 きっと、1年でもっとも甘い雨の匂いだ。 雨はさらさらと細かに降っている。 風が吹くたび、雨も揺れる。 その定まらなさが、愛…