2007-01-01から1年間の記事一覧

木枯らしの日

少し大きめの風が、窓を、家を、幾度も揺さぶる。 突風に、心の奥底からワクワクとした気分が湧いてくる。 窓を開けると、冷えた風が一息に部屋の中へ吹き込んできてカーテンがバタバタと音を立てた。 空が唸っている。 自分では手の届かないエネルギーが、…

東京国立博物館にて2007.2

少しばかり冬の小春日和を思わせる気候にホッと一息。 冷たい空気のなかで、穏やかな黄金色の陽だまりを見つけると 何か大切なものが戻ってきたようでとても嬉しい。 寒い空気の中でなら、狂い咲きの桜も梅もツツジも その見かけだけを楽しむことが出来る。 …

怖さを体感できるから。

青い空に所々白い筋が流れ、 穏やかな陽光にぬくめられた北風が 時折本性を剥き出しにするような冷たさを運んでくる。 近所の公園では早くも綻んでいる桜があるらしい。 幸い私は見ていないけれど・・・・怖い怖い。 本来と違うときに違うものがあることに、…

風が吹けば桶屋が儲かる。暑くなったら・・・

お昼間は連日20度を超え。 暖冬暖冬というけれど、既に初春と立春を迎えたこの季節。 いうなれば暑春だのなんだのではないか。 冬にしたって暖なんてとうに過ぎ去り熱冬ではないかと思う。 20度超えのこの気温は4月半ば過ぎの気候だとアナウンサー。 さもあ…

淋しがり家

今日、イタリアの彼女は家を出て行った。 彼女のいなくなった家はいつもと変わらず温かいのに、 何かがぽかっと抜けてしまったようで少し寒いような気がする。 母がぽつりと「家族をお嫁に出したみたい」と呟いた。 私の妹が嫁した時も、家の中はお通夜みた…

イタリアの女の子

ベランダの梅は紅い花びらを押し広げ、庭先には蕗の薹が顔を出す。 陽射しはとろとろと春の風情で、気の早い辛夷が一つ、二つ、咲いている。 どれらも随分と気が早い。 梅の花にはあまり変化を感じないものの、 今年の辛夷の蕾は例年よりも一回り以上小さく…

日本テレワークの人達

不二家の工場にネズミが50匹以上だの、 あるある大辞典がデーターを捏造だのとマスコミは大きくそれを取り上げている。 聞けば聞くほど、 周辺に安倍首相支持の人が少ないせいか、あの支持率もどうなのかしらと気に掛かる。 あるある大事典のファンではない…

初春の食い意地

昼間、雪が降っていると聞いて外へ出たものの、 そこには凍えるような空気と濡れた道しか見当たらない。 只中にいるものとしては寒さを感じるものの、例年に比べれば随分と暖かいこの寒さ。 雪との邂逅を逃すのは随分と悔しい。 ベランダの梅のふっくらとし…

ブーケの香り

昨日、大好きな友人から花が届いた。 白とピンクを基調にした、とても良い香りのブーケに、顔をうずめるとなんだか涙腺が刺激された。 私の大好きな彼女が大好きな人と結婚した。 お互いのご両親のみという式を挙げた彼女は私に彼との写真を送ってくれた。 …

ブーケの香り

昨日、大好きな友人から花が届いた。 白とピンクを基調にした、とても良い香りのブーケに、顔をうずめるとなんだか涙腺が刺激された。 私の大好きな彼女が大好きな人と結婚した。 お互いのご両親のみという式を挙げた彼女は私に彼との写真を送ってくれた。 …

飛行機に乗り遅れたら・・・

帰国時、私たちはラスベガスの空港で意外なことに気づいた。 家族の中で、私だけ帰国の便が違う。 何故? どうも昨年末にパスポートの問題で出発をずらした際に、 私の飛行機が家族達の飛行機に1時間〜2時間遅れたらしい。 ラスベガスからサンフランシスコ。…

ラスベガスにて

長崎にハウステンボスがあるように、 ラスベガスには様々な国の雰囲気を模したりイメージした施設がある。 ピラミッドを模したルクソール、ローマ時代を思うシーザーズパレス、 水の都のベネチアン、玉ねぎ屋根のアラジン・・・・ ラスベガスはショーやカジ…

雷の産屋

サンフランシスコへ向かう機内にて。 ふと目覚めると、機内の照明が落ちていた。 空はすっかり暗く、窓の遮光カーテンを下ろそうとすると、真横と下に星が見えた。 普段は基本的に離陸・着陸さえ覚えていない私のこと。 夜の空はあまり記憶していない。 雲海…