浴衣の歩き方、洋服の歩き方。




 猫も杓子も3連休。
 本日も30度超え。
 12時までに光化学スモッグ注意報4回(起きてから気づいた限り)。
 
 雑踏の中、今日はひらひらとゆかたの裾ひるがえす金魚が一匹、二匹。
 渋い絽のような浴衣を着ている出目金もちらほら。
 浴衣って、女の子は7割り増し。
 男の子は5割り増しだと
 つくづく思う。
 
 花火大会でもあるのかな?
 
 最近は妙に浴衣を短くする着方が無くなってうれしい。
 どうしてもあの着方、(よっぽど可愛い子は置くとして)
 幼稚園の頃のつんつるてんの浴衣着ているようで、好きじゃない。
 
 浴衣の裾からひゅーって足が伸びていても、
 なんだか色気というより 稚気じみて感じる。
 歩くときにそっと広がる裾から、下駄をはいた足首や赤く染まった爪が見えたりすると、
 同性からみても、いいなって思う。

 それもばたばたとズボンをはいてるときと違って、
 ちま、ちまって小刻みに足を前に出していたり、
 ス、カラン。ス、コロン。と音を楽しんでいるような歩き方をする合間っていうのがいい。
 
 浴衣の人がピンと背筋を伸ばして(小股です!)
 右足を出すときは右半身で一歩。
 左足を出す時は左半身で一歩って歩いているのが一番綺麗!
 洋服のときは、右足を出すときは左上半身を前に、
 左足を出すときは右上半身を前にウエストの辺りを基点に軽くひねるように歩くのが綺麗。
 歩くたびにウエストも締まるし・・・

 浴衣の歩き方は、体をひねらないほうが綺麗に見える。
 着崩れも少ないし・・。
 
 考えてみると
 「なんば」という歩き方を始め、
 日本古来の歩き方は右足と右手が一緒に出る「省エネ歩法」。
 日本人が右足を出すときは左手を出す行進的歩き方を取り入れたのは、
 文明開化に伴って、軍隊を創設したときだって聞いている。
 欧米風の武器を使ったり、軍事マニュアルをこなすためには、
 日本的な歩き方だと対応できなかったのだとか。

 当時の日本人(武士階級は) 
 姿勢はまっすぐ
 軽く前かがみ
 すり足で腰を低く(ほとんど中腰に近いくらい)
 右手と右足を同時に出して歩いていたらしい。
 (刀をいつでも抜けるようにあまり多くは振っていなかったようだけど)
 
 でもそれでは近代的軍隊行動が取りづらく、
 今のように一歩出すときに右足と左手を出す歩き方に矯正したらしい。
 だから、私達が小学校でならった歩き方は洋服向きな歩き方。
 きちんと意識しながら歩けば、自然と洋服にあった体型になるようになっている。
 背筋をぴんとして、あごを軽く引き、
 ねじる力で、足を蹴り出しピッピと歩く。
 大股ならばズボン向き。
 スカートならば少し狭めて。
 
 考えながら歩けば
 完璧なる理想体型(太くなる、やせる)は叶えられなくても、
 背中に贅肉はつきにくいし、ウエストは締まる。
 なんとなくのメリハリはつけやすい。

 ただ、文化が違えば
 着るものに付随して歩き方も違う。
 浴衣を着るときくらいは、
 女性陣、伝統的なしゃなしゃなウォークをしてください!

 そして男性陣、
 男性陣は、さすがに中腰だと時代を戻りすぎてしまいます。
 歩幅は普通で、軽く右半身、左半身ごとに出すだけで
 かなり格好良く着こなせるはず!(無理のない範囲でね)
 
 さあ、明日は海の日
 どうせ見るならいい女に、いい男!
 男性陣、女性陣、素敵な浴衣姿をご披露ください!!