ヒヤロンを中元に♪

さらさらと降る梅雨の雨にも負けず、ヒグラシの鳴き声がした。
 ジーンジーンと鳴く蝉の声もする。
 夜ともなれば、幾種類もの虫の声が重なり合って何ともいえない響きを紡ぐ。
 7月ももう半ばを過ぎた。
 一年を通して見ている木々も、この季節は一際幹がふっくらと堂々としているように思える。
 頭上を見上げれば、大きく広がった葉の重なりで見える空が小さくなっている。



 今年は随分な長梅雨で私達人間は右往左往し、
 季節がおかしいと困っているけれど、
 その中でも彼らはニュースになんて振り回されずいつもどおりに動いているのだと、そう思う。
 
 昨晩、久しぶりにフランスの友人と話した。
 凄まじい暑さで、早くも亡くなった方が多くいるそうだ。
 そういえばアメリカに旅行していた知り合いも、
 40度近い暑さが続いて参ってしまったと話していた。
 
 このところ、例年のように酷暑に見舞われているせいか
 あまり日本では報道されていないような気がする。
 旅行者も日本から避暑に行って酷暑だったら・・・かなりつらいことだろう。



 ヨーロッパでは
 古くからある石造りの家々を保護しながら住まなくてはならないので
 排気が必要なクーラーは日本ほど普及していないとのこと。
 
 そんな話を聞いてしまって
 ぜひともヒヤロンをお中元で送ってあげたいような気分になった。
 ヒヤロンは、ロッテが出しているホカロンの冷たい版。
 
 例えば
 どら焼き用の大箱みたいな縦30・横30位の箱に
 もったいぶって熨斗紙なんてつけてみて航空便でどーんと送る。
 なんだ?なんだ?と 
 かぱっと開けたら
 ズラーっと真っ青な袋に包まれたヒヤロンの大群!なんて・・・



 結構面白いし、実用的で楽しいのじゃないかしら。
 と、考えていたらわくわくとした。



 問題は2つ。
 輸送費のほうが中身より掛かりそうな現実と
 輸送の合間に日本語がわからないフランスの通関で引っかかりはしないだろうか・・・
 ということ。



 ジョークに輸送費をかけることは
 全く気にならないぐらい些細な問題なのだけど・・・
 通関で中身チェックに穴を空ける様な事があるなら
 送るのが無意味になってしまうかも。



 フランスの通関は厳しいかしら?





 因みに、ヒヤロンの中身は硝酸アンモニウム(硝安)と尿素。環境配慮も中々です。