テポドンの後先

 昨日までの酷暑、夕立の日々から一転。
 今日は梅雨らしい細かな雨がさらさらと降る。
 西日本では大雨。
 台風も接近中。
 あまり大きな災害にならないと良いのだけど・・・。



 今朝、北朝鮮からテポドンが発射され
 6発が日本海へ水没した。
 正直なところ、
 ミサイルというと怖いのにテポドンというと語感が少しユーモラスに感じてしまう。
 テポドンというネーミングは頂けない。
 
 政府のチャーター機の離着拒否、万景峰号の入港拒否も随分甘い処置に思えてならない。
 かといって日本にどれだけのことが出来るのか?



 後々のことまで考えて
 日本という国がどんな方向をむいて世界の中でどうしていくのか。
 日本の日本ではなく、世界の日本の立場も考えた中で
 どれだけのことが出来るのか。
 きちんとわかっていないから、「じゃあどうすれば」とはっきりと言えない自分が悔しい。
 
 テポドンに関して知りたいことが2つある。
 
 北朝鮮テポドンというものがあるということは、
 テポドンと同程度のものが既に何処かであったということ。
 あったということは、すでにそれで攻撃された場所があるということ。
 それは砂漠の真ん中かもしれないし、そうでないかもしれない。



 私達日本人は確かに戦争をTVで見たり、
 ドキュメンタリー映画などで地雷の恐ろしさを知ったりする。
 原爆の話を聞いて、写真を見てその惨状を考える。



 想像することはかなりの気構えを私達に教えてくれるけれど
 実際にそれを見ることはまた違う。
 災害時の報道だって、あんまりにも惨すぎれば規制が入る。
 
 だから、実際に自分たちが受けている攻撃がどれだけの威力を持つものなのか。
 もっときちんと知りたいので、過去を知りたいということが1つ。



 もう一つは落ちたテポドンの後始末はどうするのかということ。
 
 日本海とも東海とも呼ばれる場所。
 それぞれの場所により近い国がそれぞれの国の税金で後始末をするのだろうか。
 協力し合って折半するのか?
 海中で爆発したらどうなるのか?
 引き上げてどう処分するのか?
 日本海には海溝があったはずだけど、そこに落ちてしまったら?
 そのまま海中に沈めて置くのか?
 
 後始末を考えず作るだけ作る。
 攻撃をされていて、こんなのんきなことを言うのもなんだけれど
 私達の成長の成してきた汚点の象徴みたい。
 海岸に落ちたビニール、ダイオキシン放射能・・・・
 
 例えば、環境のことを考える。
 戦後のことを考える。
 ベトナム戦争の後に枯葉剤の使用が制限されるようになったように。
 企業が環境を考えていることをPRするようになってきたように。
 世の中は段々に後のことを考えるようになってきた。



 今更かもしれない。
 焼け石に水かもしれない。
 でも、してゆかないよりはずっとまし。
 少しでも良い状況を長くと考える。
 
 9・11の後、世の中はそんな世界の思いに逆行したり、倣ったり。
 それでもなるべくそうしていこうと思っている筈と思いたい。
 
 アフガニスタンイラクイスラエル・・・・その他多くの紛争地域で。
 少しづつでも紛争が小さくなっていくように。
 遺恨が少しでも少ないように。
 後の世に残す被害も少ないように。
 



 北朝鮮が撃っているテポドン
 放射能の心配などはあるんだろうか?ないんだろうか?
 日本海の魚を食べる私達に影響はあるんだろうか?



 沖縄で米軍が劣化ウラン弾を無人島に打ち込んだことがあった。
 批判に対してアメリカは旧式TVよりも放射能は少ないと言った。
 正直、アメリカの軍部の発表を信じる気にはなれない。
 
 時折、北朝鮮ウランをどうこうというニュースが流れる。
 原子力という言葉も多々漏れ聞こえてくる。



 テポドンについて「放射能」という言葉を聞かないのは
 そんな危険性が無いからなのだろうか。
 北朝鮮がアメリカのように潤沢な資金が無いから、
 高価なウランを多用したものを作れないのだろうか? 
 
 わからないことばっかりだ。