蝉の静けさ、にぎやかさ
蝉の声がにぎやかだと思ったら、今日は涼しい。
この所、暑いわりには蝉の声が少なく、不思議だ。
偶然私の周りで蝉が少なかったのかもしれないが、
蝉にとっても最近の暑さは堪えたのかもしれない。
もし、他の人にとっても蝉の声が少なかったのだとしたら・・・
これは異常事態を確かに目前にしていることになる。
蝉がいるのに鳴かないということは、子孫繁栄の本能よりも自分が生きていることを
優先させているということに思うから。
もしそうだとすれば、蝉にとって現在は先のことなど考えられないほどに生き辛い世の中
ということになる。
樹液を吸うための木も減り、卵から羽化の前までを過ごす土もアスファルトに覆われて、
連日の30度越えに熱を吸収しやすい黒っぽい体。
昨日までの静けさは「やってられないよ」という無言のぼやき、叫びだったのかもしれない。
もしくは・・・
啼かない蝉が増えているという可能性もある。
ワニなどが孵化するとき、卵が置かれている気温によって性別が変わるとか。
セミの雌雄のどちらが多いかなんてわからないけれど、
もしかしたら啼かないメスが今年は多いなんてこともあるのかもしれない。
気候によってセミの分布が変わってきていることも理由なのかもしれない。
蝉について調べていたらこんなページを見つけた。
http://puh.web.infoseek.co.jp/semiwadai.htm
この中に書かれていることによれば、クマゼミは午前に啼き、油蝉は昼に啼くとのこと。
で、あるならば。
暑くなって蝉たちの生息分布の区切りが北上し、アブラゼミが少なくなっているのかもしれない。
蝉が啼いていると強く意識をさせられるのはやはり暑い昼間だから、いるのに聞こえない、
啼かないと思うのかもしれない。
26度、すごしやすい夏の日に
久しぶりににぎやかな蝉の声を聞きつつドキドキと甲子園を楽しみながら・・