サプライズ大成功!!
「え〜、え〜、え〜、どうして〜!
あれ〜、え〜、嘘〜、どうして〜、(連絡)どうやったの〜!」
友人が酸欠になりそうなほど驚いている。
してやったり。
友人の姿を見ながら笑みがまったく止まらない。
2ヶ月近く、この友人の驚きを、笑顔を見るために黙ってコソコソ動いてきたのだ。
笑っても絶対罪にはならない筈だ。
実は
今度、大好きな友人が結婚する。
毎週電話し、毎月会っているような大の仲良し。
沢山の悩み事と沢山の嬉しいことを話しても、話しても、
「時間が足らない」と思えてしまう大好きなお友達。
最近はいつも、こちらが嬉しくなってしまうような素敵なお惚気を聞かせてくれる。
大好きな人が「あのね」、「あのね」と、ニコニコ話してくれるのを聞くほど嬉しいことはない。
気配り屋さんで、お便りも豆で(ここは本当に見習わなくてはいけない所!)、
現状に柔軟に対処しながら、「こうありたい!」ということをきちんと見つめて行動できる彼女。
きちんと言うべきことは言うという人なのに、
10年以上のお付き合いのお友達をして
「他人の悪口を言うところを聞いたことが無い」と言わせるこの素晴らしさ。
なかなか出来た方なのである。
ともかく
その彼女が結婚するのに当たり、サプライズ食事会を企画した。
頻繁に交わす電話の合間に彼女が呼びたいと考えている方の名前をリサーチし、
2人しか知らないお友達の関係を辿り、お母様にもこっそりと協力を願い・・・
少しでも美味しそうなレストランを捜し、何人ぐらい集まるかを予想しながら個室を捜す。
プレゼントを考える、欠席の方にメッセージをお願いする、彼女の予定を確保する。
彼女からリサーチした名前の内、連絡先のわかる方にだけ連絡し、
そのお友達にリストの方がいないかとお願いする。
本人には「内緒」でというのがこれほど大変だとは・・・。
名前を聞いた時、声を掛けた人から私の名前が出て
「お食事会をやってくれるの?」と、聞かれた時も、
「あら?違うわよ、その日は私が貰っちゃったっていったから、勘違いされたのじゃないかしら」
と誤魔化しながら、「サプライズって言ったのに〜><」と、ドキドキ。
友人の勘違いだと強引に丸め込む。
普段、基本的に幹事なんてやらずに人の後ろにくっついてばかりなものだから
「これでいいのかな?」「あれでいいのかな?」と、のんびりと構えていられない。
彼女の門限が結婚前で変わったと聞けば、ディナーからランチへ。
レストランもやっぱりこっちの方がと替えてしまったり。
心配性の幹事はおたおたと動き、ばたばたと考える。
どうしたら、びっくりしてくれるかな?
喜んでくれるかな?
気づかれてしまうかも、と冷や冷やしつつも
「お洒落してご飯しましょう!」
「ドレスコード?二次会みたいでもなんでも♪黒でなければ♪」
とそれだけ頼んで・・・
驚かせるための罠を仕掛ける。
1番はやはりお友達。
私とはまったく繋がりのない方もお友達繋がりで集めたこと。
欠席の方のメッセージも頂けました♪
(集まってくださるのは勿論、彼女のご人徳♪小学校時代からの仲良しさんにもおいでいただく♪)
2番は時期
私の誕生日の翌日なので、日程設定から意識をそちらへ
3番はお迎え
驚かせるにはやはり2段構え。
お店の入り口で以前彼女に紹介いただいた友人に登場してもらい、
3人でのご飯のサプライズと思わせたところで個室へ入ってもらい皆でお迎え。
当然、しっかりものの彼女に店の名前は教えていません。
電話で道順調べなどとなったら、お祝いなのがバレバレですから。
大変なこともありました。
私達のアルバムの準備が間に合わず、私は待ち合わせに遅刻。
お洒落してきてくれた彼女を連れて
「レストランの予約をしていたけれど、何だか前のスケジュールで何かあったみたいで。。。」
と、必死で大嘘をつき、店の周辺を30分近く散策したり。
当然まともな店ならばそんなことはありえない。
(種明かしの際にはお店の方がいる前で白状して謝罪しました)
「連絡まだかしら?」「お腹減ったわね」
などと言いながら、彼女があちらを向いている隙にカチコチメールで「まだ?」「まだ?」
と、友人たちへ連絡をする。
とにかく主役の彼女へ嘘をつくのがつらくてつらくて
「まだ出来ない!」と返って来るたびに「もう限界」と思いながらも余裕のある振り。
知っているお店の前に言っては「あ、そういえばここの食器素敵なのよ」と勧める。
実際に素敵で彼女も興味を持ってくれたときは安心しつつ、
いつ彼女が違和感を覚えるかが怖くて中々会話に集中できない。
「もういいよ」とメールが来るまでどれだけ寿命が縮んだものか。
細心のの注意を払って、
最初に驚かせるための共通の友人の名前は電話の時にもわざと気づくように散りばめたけれど、
他の人達の名前、プランは一切内緒。
「何が欲しいの?」「(二次会やるなら)誰呼びたいの?」と、
長期計画でインタビュー、電話口では普通の会話に見せかけて大急ぎでメモをとる。
大切な大切な彼女のためなのだから、幹事が苦手な私も頑張った^^
そして彼女も、怪しんではいたけれど、当日は2段構えに引っかかり、
今までに見たこと無いほど驚いて喜んでくれた。
彼女の好きなオレンジ色のアルバムに、
出席者、欠席者の写真とメッセージを乗せて。
お気に入りの花屋で素敵なオレンジ色のブーケを
素晴らしく水切れの良い、ちょっとモダンなお醤油さしに添えて・・・。
連絡を取る際にご協力願ったお母様が
「二人でのお食事でも、お洒落していくのでしょ?「折角だから」」と、
不審がる彼女に勧めてくださった美容院でセットされた当日の髪型。
紅朱の華やかなワンピース。
そして大好きな友人の本当に嬉しそうな笑顔。
初めてお会いする大好きな友人の素敵なお友達。
1日経っても、思い返すたび嬉しくなって顔が笑う。
ご飯もとっても美味しかったし、未熟幹事の大成功!
どうぞ、どうぞ、幸せになってね♪
誕生日プレゼントをありがとう^^