後ろ側に注意せよ！

　雪解けの音が聞こえる。
　どこかの軒先で雪崩が起こる。
　あちらの軒先では氷柱が落ちる。
　道路には所々、曇り硝子を落としたような氷溜まり（水溜りより：造語）が見られ、
　空の青を寒そうに映している。
　外は雪解けだが、テレビの中は冬真っ只中。
　夕方、ライブドアの堀江社長逮捕の速報が入った。
　ライブドアの関連株は軒並み下がって、
　東証は今日も取引停止にならなかったと胸を撫で下ろしていることだろう。
　寒いのはライブドアに関連した株価ばかりではない。
　政治家の皆様も全く関係ございませんと、そっけない。
　係わり合いになりたくない気持ちもわかるけれど、
　彼らの間に温度計を持っていったら零下の値が出てきそうだ。
　人間関係が大切だという政治家さんが、ぎりぎりのところではこう動くのだと興味深い。
　姉歯さんと堀江さん。
　お2人に関係した話題で、TVは一杯。

　大切なこともわかるのだけど・・・
　派手だし気になることもわかるのだけど・・・
　
　こんな時こそ、他を見ないと凄く危ない。
　かなり大きなニュースでも、放送時間の少ないせいか。
　なんだかどうもまぎれてる。
　多くの方が加入している損保のお金の不払い話。
　云億円の使い込み。
　銀行員の巨額マネーロンダリングに、ブッシュ大統領のスキャンダルに
　イラクの派遣自衛官の入れ替えに、ロシアの寒波
　中国からの汚染物質に、ビンラディン容疑者の声明に・・・
　米兵が轢いた小学生の事件はどうなったのか・・

　国内の派手なニュースに埋もれていくニュースがある。
　衆目を集めるニュースがあるときこそ、危ういニュースが見過ごされたり。
　今、一番知らなきゃいけないことは、何だろう？
　いつだったか、やっぱりこんな風に大きなニュースがあるときに
　大きなニュースになるべき法案が可決されてた。
　あれは一体何の時だったか・・・
　後から思うと、え、そんな時にあったっけ？
　っていうニュースがあったりするのだ。
　
　こんな時こそ、新聞は隅々まで読まないと危ない。
　ネットでニュースを見るなら、目玉になっていない辺りを。
　こんな時こそ、小さな記事を。
　細かなニュースを見つけてその後ろにあるもののことを考えないと、自分にとっても命取り。
　
　大きく取り上げられてはいないけど、
　最近の気になるニュース、見かけてはいませんか？