お箸の長さはこれぐらい

 私の手は小さい。
 足も小さい。

 先っぽと先っぽが小さくて、
 自分から見るとまるで遠近法のようだ。

 友人の家に遊びに行って、弟さんに小学生の靴だと勘違いされたこともあれば。
 デパートの手袋売り場で「お客様の御サイズは・・・」と言われたことも幾度もある。
 小学生と手を重ねて負けると、なんだか妙に釈然としない。
 
 仕方ないので
 「馬鹿の大足、間抜けの小足、ちょうどいいのはロクデナシ」という言葉を基に、
 足が大きいのは嫌だという友人と、馬鹿と間抜けはどちらが良いかと
 やっぱり間が抜けた会話を丁々発止と繰り広げたことも1度や2度ではない。
 
 最近、
 女性でも靴のサイズは25cm、26cmという人がいる。
 確かに大きくても、小さくても、
 捜す苦労はそれぞれだ。
 ちょうど良い人だって、それなりに色々あるのだと思う。

 だからこそ、
 自分にしっくりと来るものを見つけたときは
 堪らない嬉しさを感じるのではないかと思う。

 一昨日、銀座の夏野でお箸を買った。
 ここはお箸の専門店で、様々な長さの箸がより取り見取り。
 私は小さなお箸を一膳買った。
 
 小学校3〜4年生向けの18cmの箸は、家族のものと比べて4,5cmは違う。
 箸立てに入れると、埋没してしまうほど小さい。

 今まで、箸で苦労していると思ったことは無いけれど、
 やっぱり使い勝手が大きく違った。
 箸が軽やかに動くし、手の中に楽に納まる。
 気づかないうちに随分苦労をさせていたらしい。
 
 何年も気になっていたのに、
 なんとなく買っていなかった時間に少し後悔してしまった。
 
 「箸の長さを考えて買いたい」というと、
 驚かれることがある。
 随分と長く使うものなのに、私も含めて無頓着な所が多いと思う。
 毎日、長く使う道具で、知らないことって結構多い。
  
 親指と、人差し指を広げて90度。
 指先と指先の間を定規で測って
 それに×1.5
 
 これが、理想のお箸の長さだそうです。

 お箸って、気づいたら家に何膳もあったりしますよね。
 気づいたらお気に入りになっているお箸、
 もしかしたら家にある中で理想に一番近い長さ・・・かもしれません。
  




















 「馬鹿の大足、間抜けの小足、ちょうどよいのはろくでなし」
 誰にとっても嬉しくない、実に平等なこの言葉、
 一体誰が考え付いたものなんでしょう?
  
 この「ちょうど良いのは・・・」という下りには色々な説があって
 「中途半端はロクデナシ」とか、「ちょうど良いのは俺の足」とか
 軽くネットで見ただけでポンポンと出てくる。
 個人的には江戸の洒落好きな誰かがひょっと言ったのじゃないかと思うのだけどどうなのでしょう?
 出所が知りたかったのですが、辞書には出てこないので曖昧のまま書いていますが、
 どれがほんとで駄目なのか。
 御存知の方がいたら是非教えてください。
 お願いします。



最近使わないそうなので、
 ロクデナシ=碌でなし=のらくらしてて碌(給料)も出てこない=役立たず
     一応碌は当て字だってことですが、私は当て字ではなくここからだと思うのですが・・・
     これは私の私見がばっちり入っておりますので、「ロクデナシ=のらくらしてる役立たず」が
     辞書の説明です。お気を付けください


  小学3〜4年生向けでも、なかなかどうして侮れません^^