恋するきっかけ

 夏、雨が止むと
 突然明るくなって
 空気が光りだす時がある。

 自分の腕が、
 はっぱが、
 すれ違っていく
 知らないどこかの誰かさえ、
 ふわふわとした光を発して見えてくる。
 そんな時は
 思わずにんまり。目の保養
 
 7月に入って
 毎日雨が降っている。
 暑くなった。
 記事修正中
 本日ただ今12:15
 クーラー中の室内温度31,5度。
 勘弁して><と思うけど
 夏なんだもの仕方ない。
 
 この位暑くて、通り雨でもやってきたなら
 そろそろ空気が光りだす。

 きらきらとしている時は、
 かすかに
 お湯のような匂いがするから
 きっと
 地面に溜まった雨が
 覗く太陽に照らされて
 蒸発して
 その水蒸気が光を屈折させて・・・・
 色々を輝かせているんじゃないかな。
 
 「雨上がりの午後は恋が生まれやすい」
 雨の後は空気が洗われて光が強い。
 その上、水蒸気のきらきらがプラス。
 胸の高鳴りは
 単なるレフ版効果以上のものがあるんじゃないかな。
 
 
 昔、ガガーリンさんは言った。
 「地球は青かった」って。
 世界中の人が、その言葉を糸口に
 地球に恋をした。
 
 望遠鏡で外を見つめていた人達は
 見えているけど見えない地球を見たくって
 焦れた。
 
 私は当時を知らないけれど
 それを語る顔は知ってる。
 
 恋しくて、恋しくて
 どこからどう見ても
 どうしようもないほど
 憧れた過去を語る顔。
 
 昔の地球の写真を見る時、
 地球は
 暗い、深い宇宙の中で
 太陽からの光をオゾンで受け止めて
 夢のように
 青く光を放っていた。
 まるで自分の光のように・・・・

 この間、宇宙から帰った人が言っていた。
 「地球はもう青くはない」と。
 ガガーリンが空よりも遠くへ行って40年以上が経った。
 地球に光をまとわせるオゾン層は減り、
 どこかの工場で空は灰に染まる。
 宇宙からはそれがはっきりとわかるらしい。

 今の地球、
 恋される光
 持っているかな?

 空を見上げる。
 今夜の空は赤みがかった灰暗色。

 少し藍がかった黒い空。
 明るすぎて電気がいらない月灯り。
 最後に見たのはいつだったかな・・・
 
 地球の空が青いのは
 地球に差してくる光のうち
 青が一番強いから。
 光は本当は虹のような色だって聞いたことがある。

 残念ながら
 もし、オゾンがこれからもどんどんどんどん
 薄くなったら、
 大気で光が屈折する率も減っちゃって
 地球では
 虹色の空を見上げることになるのかしら?

 青の次に強い色は赤。
 詳しい人がいたら教えてほしい。

 その空の下ではきっと
 人は生きてはいけないけれど
 虹色の空、一体どんな風に見えるんだろう。






 *レフ版効果・・・・
     レフ版とはカメラで写真を撮るときに被写体に光を集める板のこと。
     光を集めて当てることで、肌のでこぼこや色の違い(誰にでもあるんです)       を平均化してくれる超御役立ち効果を持っています。
      自然の中なら日差しの強い「夏の白砂の海岸」「冬のゲレンデ」などが
     高いレフ版効果を発揮します。ひと夏の恋、一冬の恋と言われるのは
     多分この効果が一役買っています。
     夏が終われば、お互いちょっと別の顔ということでしょうか。
     ただただ外見しかみていないと・・・・引っかかっていませんか(笑)?
     まあ、ひとつの恋のきっかけです^^
     引っかかるもよし、引っかけるもよし
     ・・・・・もし考えてやるならば、かなりの頭脳プレーであること間違いなし!