お酒の中でアメリカ話

昨日、友人と中国茶を飲んで家に帰ると、
 両親の友人が1人いらしてて、テーブルにはワインの赤白から日本酒、
 ポート、アクアヴィッツと乱立する酒瓶の間を料理が埋める世界が広がっていた。
 来られることは存じませんが・・・軽く挨拶、軽く乾杯。



 白飲み、赤のみ、父と同い年のポートを飲んで、
 「これってちゃんぽんになっちゃうわね」と、言えば、
 父は「大丈夫でしょ」と安請け合いで瓶傾ける。
 「翌日辛い?」と聞いてくださるお客様。
 そういうわけでもないのですけど、と言いかける中、
 母が割り込み「大丈夫よ」と、太鼓判。



 大きく窓を開け放ち、ああでもない、こうでもないと、
 皆でワイワイ話していると、蝉が網戸に張り付き賑やかす。
 
 「今度はやっぱりヒラリーだ!」と、アメリカ育ちが長いお客様。
 「オバマは?」と聞くと、「まだ若い」と即答がくる。
 「どちらが当選しても初ならば、女性がなるのがまず先だ!第一彼女は切れる」と彼は力説。
 そうして一言。
 「アメリカは、まだ人種差別が強いから、オバマがなったら彼はきっと殺される」
 「ヒラリーがなる方がまだ抵抗少ない」と彼は言う。



 アメリカという国は、自由の国と言ってる割に、
 人種差別をはじめ差別が横行している国である。
 建前と、本音がまだまだある国だ。
 自由の国であるはずなのに、自分の国の大統領を批判する作文書いた、
 反動的だと中学生、小学生程度の子供を逮捕したりする。
 今や、日本のニュースでもそんな姿を垣間見る。
 
 女性蔑視が、「まだ」人種差別より反発を招かない。
 アメリカという国は若いといっても、とっくに100年以上の時を刻んでいる。
 アメリカという国が出来て少しの時点で、南北戦争もあったのに。
 沢山の差別をなくすことは出来てない。
 日本もまだまあるのだけれど。
 新しい国だからこそ、本当はそうした意識をなくすことが出来たのでは?と思ったり。
 音楽だって、アメリカでは浸透するまでトップ歌手で3ヶ月〜半年近く。
 1年掛けてプロモートもざらと聞くから、
 アメリカという国の新しさがうながす、差別意識をなくすための新陳代謝に対して
 国土が大き過ぎになってしまっているのではないか。
 なんてそんなことも思ったり。



 ちょっとした政治の苦味をお酒に落として、気がつけば随分な量過ごしていた。
 
 アメリカの大統領選は来年なのにね、なぞといい。
 私たちの頭はお酒のせいで、過去に未来に今に話は飛んだ。
 飲み人4人。
 日本酒2本、ワイン2本にその他ちょこちょこ。
 元々のんべのお客様は、終電ギリギリ若干危険な足取りで帰っていかれた。
 ヒラリーを応援している彼に、来年また話がきいてみたいねと、見送りながら家族で話した。
 
 なんだか最近話がちょっと固い